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田舎にある親の家に住むときの注意点

親の家に住む

 

田舎にある親の家を相続してそこに移り住んだなら、豊かな自然に囲まれた穏やかな生活を思い浮かべるかもしれません。でも現実はそんなに甘くないようです。もともと住んだことがある実家ならまだいいのですが、祖父母の家だったり田舎暮らしに憧れて古民家を買った場合、いろいろな問題も起こってきます。そこで田舎の家に住む時の注意点についてまとめました。

 

相続したあとの問題

自分は育った家なので思い入れもあるでしょうし、豊かな生活ができるかもしれません。ただ自分が死んだら配偶者や子供達が相続することになります。そして残された家族たちが家の処分に困るケースが増えてきているようです。

 

自分がいつ死ぬか?なんてわかりませんが、都会の生活に慣れた子どもたちが田舎の家に住むことはそうあることでもないでしょうし、処分するのも手間がかかります。また住むとしても田舎独特の繋がりがあり、うまくなじめない可能性もありえます。

 

また、持っておく場合でも、最初の頃はお盆や正月に毎年帰省してくるんですが、親の3回忌を過ぎたあたりからだんだん足が遠のくんだそうです。ただでさえ売りにくい田舎の家。なのに放置ぎみな状態が続けばさらに劣化していきより処分しにくくなっていく悪循環が待っています。

 

なので親の家に自分が住むのなら残される家族のためにスームズに処分できるよう準備しておきたいですね。自分が相続した時に登記情報や権利関係は整っているはず。あとは家の建物の修繕や所有地のお手入れ、地元民との繋がりを保ちつつそれとなく欲しがっている人がいないか探しておいてあげたいところです。ほか不動産管理してくれる業者とも関わっておくけたらいいですね。

 

早期退職して田舎でのどかに老後を送りたい都会人はそれなりにいるようですが、子世代のことまで考えている人はどれくらいいるのか疑問です。

 

田舎にある親の家に住むときの成功法則

成功させるための大事なポイントが2つあります。

 

1つ目 配偶者の同意

別居するならいいんですが、たいてい一緒に住むことになるはず。中にはまず旦那さんだけ移り住んで地ならししてから、という手順を踏む夫婦もいるみたいですが、結局奥さんは都会に残って別居状態になるパターンが多いそうです。そのまま離婚コースになりそうですね(汗)。また無事引っ越しすまではいったとしても、田舎特有の冠婚葬祭や農作物のおすそ分けなどのお付き合いに疲れてしまうケースも。引っ越した後のアフターフォローも大事です。もし同意してくれたなら引っ越す前に奥さんと一緒に頻繁に帰省して地元に友達を作ってもらうのもいいですね。

 

2つ目 地元との繋がり

正月やお盆に帰省する人は多いと思いますが、年2回ではたいした繋がりは得られないでしょう。上手にやった例だと月一くらいで帰省して地元民と繋がりを確保したそうです。帰省というより2箇所に住んでる感じですね。不動産業者さんの話では夫の実家より妻の実家へ住むパターンのほうがうまくいくことが多いそうです。あと、自治体の会長さんとは積極的に関わっておくと上手くいきやすいようです。

 

 

昭和の頃よりよそ者を嫌う空気は薄れてきているみたいですが、縁もゆかりもない人がすぐにとけ込めるか?というと難しい気もします。もし田舎の家に住むのなら田舎の慣習くらいは知っておきたいですね。


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